『道をひらく』(松下幸之助 著)を読む 16
日々を新鮮な心で迎えるために:「心の鏡」
松下幸之助氏は、私たちが「心の鏡」を通してありのままの自分を見つめ、過ちがあれば正していく大切さを説いています。
表面的な自分だけでなく、目に見えない「心」を見つめる必要があるとし、松下氏は、自分の周囲にある物や人が心の反映、つまり心の鏡である、と述べています。
周囲の出来事や人々の反応は、自分の心が映し出されたもの。
そのため、謙虚な姿勢で周囲に耳を傾け、注意深く自分の在り方を反省することが重要だと指摘しています。
実際、私も他者との関係において、相手を単なる外部の存在として捉えていた時期がありました。
何かトラブルが起きると、ついその原因を相手に求めてしまい、自分の心の影響には気づかずに過ごしていたのです。
過去に相手と大きな摩擦が起きた際も、自分の心の反映として相手の行動を見ていれば、より冷静に対応でき、関係がこじれることも避けられたかもしれません。
松下氏の「心の鏡」の教えは、私たちが自己成長しながら周囲との良好な関係を築いていくための鍵だと感じます。
心の在り方次第で周りの反応も変わり、関係性も大きく変わります。
私も日々の中で周囲を「心の鏡」として捉え、謙虚さと柔軟さを持って自己を見つめていきたいと思います