【事業をよりよく伸ばすために】の振り返り

八番目の大きな章である「自信を失ったときに」を読み終えました。
前の章に続いて、どのような感想を持たれましたでしょうか。
それではここでも、私なりに各小章について、理解した内容を以下に要約してみます。

「見方を変える」:見方を変えるうちに真実が見えてくる。自由自在に見方を変えられる心の広さを持つ。
「商売の尊さ」: 宗教に救われた人はすすんで寄進する。商売もお客さんが喜んでお金を出すようでなければならない。
「大事なこと」: 事業は正しい方法で成果を上げなくてはならない。社会の繁栄に資する事業でないと続かない。
「ファンがある」:応援者が大勢いる事業はありがたい。応援してくれるファンを裏切れないという思いが事業を成長させる。
「手を合わす」:後姿に手を合わすぐらいお客さんのことを大事に思う。その気持ちが事業に磨きをかける。
「何でもないこと」:日々事業の結果を見て反省し工夫する。その何でもない単純な繰り返しが非凡な事業へと成長させる。
「敵に教えられる」:強力な競争相手からは学ぶことが多い。教え教えられることで進歩向上する。
「あぶない話」:成功体験代しかない人は危険。失敗を経験することで謙虚さを養うほうが人は伸びる。
「熱意を持って」:経営は果てしない深さがあり人の創意工夫を無限に受け入れてくれる。熱意をもって懸命に取り組む。
「ノレンわけ」:実際に独立していなくても自主的な心構えだけは持つ。与えられた部門の仕事は独立した社長として取り組む。
「同じ金でも」:お金は自分の働きで儲けるものであり借りてはならない。得られたお金も天からの預かりものなので大事に使う。
「追求する」:仕事を命じたらきちんと追及する。命じっぱなしでは成果は上がらない。

以上のことから、松下幸之助氏はこの章では次のことを言いたかったのではないでしょうか。
「全身全霊で事業に打ち込み、お客様から深く支持される存在になる」
もっと言えば、
「ファンを増やす」
ということ。

そして最後にある締めくくりの文章を引用します。

*******************************************************
あなたはいま 何をもとめて日々努力し
日本はいま 何をめざして進んでいるのだろうか
ともに育ち ともに暮らしているこの国を愛し
日本人自身のすぐれた素質を大切に思うならば
政治家も経営者も 勤労者も家庭の主婦も
おたがい 他にのみ依存する安易な心をすてて
みずからが果たすべき責任にきびしく取り組もう
この国日本の 百年の計をあやまらないために

*******************************************************

松下幸之助氏は、私たち一人ひとりに「何を目指して努力しているのか」を問いかけています。
日本の未来をより良いものにするためには、国を愛し、日本人が本来持つ優れた資質を信じることが出発点です。
そして、その実現のためには、政治家や経営者だけでなく、勤労者や家庭を支える人々まで、すべての人が他者任せの姿勢を捨て、自らの責任を果たす覚悟を持たなければなりません。
安易に依存するのではなく、それぞれが自分の立場で真剣に役割を果たすこと。
それこそが、日本の進むべき道を誤らせず、百年先を見据えた確かな国づくりにつながるのだと説いています。

『道をひらく』(松下幸之助著)を読む93➩

⇦『道をひらく』(松下幸之助著)を読む91


弊社へのご連絡は「お問い合わせ」メールをご利用ください。