『道をひらく』(松下幸之助著)を読む120【生きがいのある人生のために】:「要約編」
【生きがいのある人生のために】の振り返り
九番目の大きな章である「生きがいのある人生のために」を読み終えました。
前の章に続いて、どのような感想を持たれましたでしょうか。
それではここでも、私なりに各小章について、理解した内容を以下に要約してみます。
「真実を知る」:つらくても真実を知るほうが幸せな人生を生きられる。素直な心で真実を語り教え合う。
「芋を洗う」:上がったり下がったりの人生に一喜一憂しない。上がり下がりのうちに人は洗われ磨かれていく。
「年の瀬」:年の瀬はまた来年がある。人生の瀬には後がない。
「自分の非」:非は潔く非と認める。非に打ちのめされたり抗弁すると出処進退を誤る。
「勤勉の徳」:身についいた技や習性は一生もの。中でも勤勉の習性は喜び、信用、富を生み徳となる。
「知恵の幅」:人の差は自然から見たら無きに等しい。賢さと愚かさは紙一重なので、気にせず与えられた人生を歩む。
「まねる」:学びはまねることから始まるが同じようにはできない。人はそれぞれの特性を自覚認識して自主性の上に立ってまねる。
「心を高める」:戒律を戒律と思わなくなったら苦痛がなくなる。そこから鍛え抜かれた人の美しさがにじみ出てくる。
「体験の上に」:教えられたら実際にやってみる。身をもって体験することで自分のものになる。
「わけ入れば」:もっと良い方法、良い考えがあるはずだとの真剣な努力が必要。もうこれでいいおしまいだと安易に思わない。
以上のことから、松下幸之助氏はこの章では次のことを言いたかったのではないでしょうか。
「人生最後の日を迎えるまで黙々と学んで実践して徳を高める」
もっと言えば、
「死ぬまで勉強する」
ということ。
そして最後にある締めくくりの文章を引用します。
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私たちは おたがい日本の国民であり
この国の進むべき道を 自ら選び
決定する主権者自身であることを忘れずにいたい
日本はもちろん 世界の繁栄のために必要なこと
私たち国民の 平和と幸福について大切なことを
ひとつひとつ丹念に 正しく見きわめてゆこう
この国日本を 働きがいのある そして能率的な
真の民主主義の国にするために―――
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私たちは、日本という国の未来を自ら選び、決定する主権者であることを忘れてはならないと説いています。
国の進むべき道は、誰かに任せるものではなく、一人ひとりが責任を持って考え、判断するものです。
日本の繁栄はもちろん、世界全体の発展、そして私たち自身の平和と幸福のために何が本当に必要なのかを、感情や偏見に流されず、丹念に見極める姿勢が求められます。
その積み重ねによってこそ、働く喜びに満ち、高い生産性を備えた、真に成熟した民主主義国家としての日本を築くことができます。
未来を形づくるのは、私たち一人ひとりの主体的な意思と行動なのです。
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